場所や間取りより!二世帯住宅でなにより大切なこと


二世帯住宅は全員の同意であるか

二世帯住宅を建てる際に最も重要なことは、実は土地の大きさや間取り、家を建てる地域性ではないのかもしれません。おそらく、最も重要なことは、そこに住む全員が同居することに同意しているかどうかということでしょう。妻側の親と住む場合にしても、夫側の親と住む場合にしても、夫婦どちらかが義両親と住むことになります。義両親がどんなにいい人であっても、嫁姑問題が存在しなくとも、気を使うことが多いのが実情でしょう。その家に住む予定の全員が心に何の曇りもなく、「みんなで住もう」と思えることが、二世帯住宅を建てる際に重要なポイントとなるでしょう。

マイナス面を補うメリットがあること

同居に気が進まない場合でも、それを上回るメリットがあれば、二世帯住宅での同居も上手くいくものです。子世帯からすると、親世帯が頭金を多めに出してくれたり、きちんと自分たちの建屋分のローンを組んでくれるのであれば、金銭的な負担も大きくなく、安心でしょう。家は建ててしまえばすべて完了ではありません。毎年固定資産税がかかりますし、経年劣化による補修も必要になります。これらのランニングコストは、土地や家が大きいほど高額になります。将来的な金銭負担が不安材料となる子世帯にとって、親世帯の資金状況は重要なポイントです。

親世帯にとっても同様です。働ける限り働こうと思っていても、歳を重ねるにつれ、なにがあるかは分かりません。夫婦二人のきままな生活のほうが、精神的には楽でしょうが、子世帯の存在が頼りになることもあるのです。同居に気が進まない場合も、それを超えるメリットがあれば、乗り越えられるものですよ。

親世帯と子世帯が共に暮らす二世帯住宅は、各世帯の距離感が重要なポイントです。玄関や水回りなどはそれぞれの生活習慣を考慮して慎重に決めましょう。